美しい
utsukushii い形容詞
基本情報
- 読み方
- うつくしい
- ローマ字
- utsukushii
- 品詞
- い形容詞
- 文字数
- 5文字
- JMdict ID
- 1486360
意味
「美しい 意味」を端的にまとめると、「美しい」は語尾が「い」で終わるイ形容詞(いけいようし)で、第一義は「姿·形·色·声などが人の心を引きつけ、快く感じさせる」審美的賞賛を表します(『広辞苑』第七版·岩波書店)。対象は景観·花·桜·人格·心·所作·声など広範にわたり、視覚のみならず聴覚的対象にも用いられるのが特徴です。「美しい とは」何かを考えるとき、類義語の「綺麗(きれい)」「可愛(かわい)い」「麗(うるわ)しい」との使用分岐も意識されますが、これらは優劣ではなく対象·場面による分岐と理解するのが一般的です(詳細は後述)。また、上代(『万葉集』の時代)の古語「うつくし」は本来「慈愛·いとおしさ」を表した語で、中古以降に「審美賞賛」の意へと意味変遷したと『日本国語大辞典』第二版(小学館)に記述されています。「うつくしい 意味」の奥行きは、この古典語源にも裏打ちされています。なお本語はしりとりの文脈では「う」で始まり「い」で終わる5文字(う·つ·く·し·い)の長語として扱われます。
英訳
- beautiful
- pretty
- lovely
- sweet
- pure (heart, friendship, etc.)
英訳出典: JMdict (CC BY-SA 3.0)
例文
- 満開の美しい桜が川沿いに咲いています。 Beautiful cherry blossoms in full bloom line the riverbank.sakuraとの共起 — 花見文脈の代表例。景観·花の審美賞賛。
- 山頂から見た景色はとても美しかったです。 The view from the mountaintop was very beautiful.過去形「美しかった」用例。miruとの共起(見た景色)。
- 花が美しく咲いています。 The flowers are blooming beautifully.副詞用法「美しく」— 連用形の副詞派生。動作·状態変化との共起。
- 彼の心の美しさに感動しました。 I was moved by the beauty of his heart.名詞化「美しさ」+ 抽象対象(心)用例。
- 美しければそれでよい、という考え方は一面的です。 The view that 'if it's beautiful, that's enough' is one-sided.仮定形「美しければ」用例 — 中立的な議論場面。
しりとりで使う
- 始まる文字
- 「う」で始まる言葉一覧
- 終わる文字
- 「い」で始まる言葉 → 次の一手
関連語
類義語
- 綺麗 (きれい) — 「美しい」と近い意を表すナ形容詞。清潔·整然·手軽な賞賛の文脈で用いられるのが一般的で、「綺麗な部屋」「綺麗な字」のように日常的場面に広く使われます。
- 可愛い (かわいい) — 親愛·愛らしさ·幼さの文脈で用いられるイ形容詞。「美しい」が格調·審美全般なのに対し、「可愛い」は心理的接近感を伴う点で使用分岐が生じます。
- 麗しい (うるわしい) — 古風·雅な美を表すイ形容詞。現代では「麗しい女性」「麗しい景色」など、文章語·格調の高い場面で用いられるのが一般的です。
- 優美 (ゆうび) — 上品で美しいさまを表すナ形容詞·名詞。「美しい」と比べ洗練·優雅さのニュアンスが強く、所作·造形の賞賛に用いられます。
- 艶やか (あでやか) — 華やかで色気のある美しさ。主に花·着物·舞台等の対象に用いられる文章語です。
上位語
- 形容詞 (けいようし) — 品詞の一つ。性質·状態·感情等を表す。「美しい」はその下位分類であるイ形容詞に該当します。
- イ形容詞 (いけいようし) — 日本語文法の活用型の一つ。語尾が「い」で終わり、活用形6種を持つ。「美しい·楽しい·高い」などが該当します。
- 感覚形容詞 (かんかくけいようし) — 人間の感覚(視覚·聴覚·触覚等)による判断を表す形容詞群の意味分類。「美しい」は視覚·聴覚両方の対象に広く用いられます。
共起語・連語
- 美しい桜 (うつくしい さくら) — 花見文脈の代表共起。景観·花の審美賞賛の典型。本サイト内 /word/sakura も参照。
- 美しい景色 (うつくしい けしき) — 自然景観を賞賛する代表共起。「美しい景色を見る」は視覚知覚との自然な共起です。
- 美しい心 (うつくしい こころ) — 人格·内面を賞賛する抽象共起。「心が美しい」とも言い、道徳教育·文学で頻出します。
- 美しく咲く (うつくしく さく) — 副詞用法の代表共起。連用形「美しく」が動詞「咲く」を修飾する型で、花·開花文脈に多く見られます。
- 美しさ (うつくしさ) — 名詞化形。「く」→「さ」の形式で「美の質·度合」を表す抽象名詞として機能します。
- 美しい日本 (うつくしい にほん) — 自然景観·伝統文化の賞賛で頻出する決まり文句。観光·国語教育等の場面に用いられます。
文化・背景
「美しい 活用」について、『日本語文法事典』(大修館書店)の分類によれば、「美しい」はイ形容詞に属し、活用形6種 — 基本(終止·連体)「美しい」/ 過去「美しかった(うつくしかった)」/ 否定「美しくない(うつくしくない)」/ 中止·連用「美しくて(うつくしくて)」/ 仮定「美しければ(うつくしければ)」/ 推量「美しかろう(うつくしかろう)」— を持ちます。ナ形容詞(なけいようし)の「綺麗だ / 綺麗な」とは活用体系が異なる点に留意が必要です。連用形「美しく(うつくしく)」は副詞(ふくし)として「美しく咲く」「美しくなる」のように動詞·状態変化を修飾し、語幹に「さ」を付した「美しさ(うつくしさ)」は「美の質·度合」を表す抽象名詞として機能します。
「美しい 綺麗 違い」「美しい 可愛い 違い」については、類義語4種の使用分岐として整理できます。『広辞苑』『日本国語大辞典』の立項に拠れば、「美しい」は景観·花·心·所作·声など審美全般の格調ある賞賛、「綺麗(きれい)」は清潔·整然·手軽な賞賛(ナ形容詞)、「可愛(かわい)い」は親愛·愛らしさ·幼さ、「麗(うるわ)しい」は古風·雅な美の文章語、という文脈分岐が一般的です。ただしこれは優劣ではなく、対象·場面·世代による使い分けと理解されます。
古典美意識の系譜を見ると、上代『万葉集』(岩波文庫校訂本)の「うつくし·うるはし」は「慈愛·家族愛·いとおしさ」を表し、現代の審美的意味とは異なる原義を持っていました。中古平安期の仮名文学『源氏物語』等では「をかし·あはれ」の美意識と共存し、中世·近世以降に「審美賞賛」へと意味拡大した経緯が『日本国語大辞典』に記述されています。「美しい桜」「美しい景色を見る」といった現代の用法は、この意味拡大の延長線上にあります。
同じ文字で始まる言葉
同じ「う」で始まる他の言葉:
よくある質問
Q. 「美しい」と「綺麗」「可愛い」「麗しい」の違いは?
Q. 「美しい」の読み方と活用は?
Q. 「美しく」と「美しさ」はどう違う?
Q. 「美しい」の語源·古語との関係は?
Q. 「美しい」をしりとりで使う時の注意点は?
参考資料
- 『広辞苑』第七版 (岩波書店) — 「美しい」項の語釈: 姿·形·色·声などが人の心を引きつけ、快く感じさせる。本ページの第一義根拠。「綺麗」「可愛い」「麗しい」の立項も参照。
- 『日本国語大辞典』第二版 (小学館) — 上代「うつくし」の慈愛·いとおしい情の原義と、中古以降「美的賞賛」への意味変遷の記述参照。本ページの古典語源根拠。
- 『日本語文法事典』(大修館書店) — イ形容詞の文法分類と活用形6種の標準定義。副詞派生「美しく」·名詞化「美しさ」の記述根拠。本ページの活用·派生記述の基盤。
- 『万葉集』 (岩波文庫 校訂本) — 上代「うつくし·うるはし」の原義(慈愛·家族愛·いとおしさ)が現代「美しい」の語源関係を示す古典。本ページの古典美意識系譜の文献根拠。
- 文部科学省『小学校学習指導要領 国語編』 — 「美しい」が国語教育における基本形容詞として位置付けられる根拠。日本語学習の基礎語彙。