楽しい
tanoshii い形容詞
基本情報
- 読み方
- たのしい
- ローマ字
- tanoshii
- 品詞
- い形容詞
- 文字数
- 4文字
- JMdict ID
- 1207240
意味
楽しいは日本語の基本イ形容詞で、感情形容詞に分類されます。『広辞苑』第七版(岩波書店)によれば、楽しいの意味の第一義は「心が満ち足りて愉快である·物事をすることが面白く快く感じられる」とされ、時間·行為·状況に対する持続的な快感情を表します。この持続性が、特定事件を契機とする瞬間的喜びを表す「嬉しい」との主な使用分岐となります。また感情形容詞特有の自己感情限定制約があり、第三者について述べる場合は「楽しそう·楽しがる」という間接形式が用いられるのが標準的です。類義語「嬉しい·面白い·愉快·幸せ」とは対象や時間軸が異なり、使用分岐が存在します。さらに動詞派生「楽しむ」·名詞派生「楽しみ」という品詞転換の層も楽しいの意味を豊かにする特徴です。しりとりでは「た」で始まり「い」で終わる4文字語として扱われます。
英訳
- enjoyable
- fun
- pleasant
- happy
- delightful
英訳出典: JMdict (CC BY-SA 3.0)
例文
- 家族と過ごす休日は本当に楽しいです。 Weekends spent with family are truly enjoyable.第一義(自己感情·持続的快感)の丁寧形用例。kazokuとの共起。
- 子供たちが楽しそうに遊んでいます。 The children are playing joyfully / look like they are having fun.第三者化「楽しそう」用例 — 自己感情限定制約の解決形の典型。
- 旅行の計画を立てるのが楽しみです。 I'm looking forward to planning the trip.派生名詞「楽しみ」用例 — 未来期待·予定された快感を表す抽象名詞。ikuとの間接共起。
- 皆で音楽を楽しみながら料理を作りました。 We cooked while enjoying music together.派生動詞「楽しむ」用例 — 五段他動詞、連用形「〜ながら」接続。
- 昨日のコンサートはとても楽しかったです。 Yesterday's concert was very enjoyable.過去形「楽しかった」用例 — 特定の場面を振り返る活用形の典型。
しりとりで使う
- 始まる文字
- 「た」で始まる言葉一覧
- 終わる文字
- 「い」で始まる言葉 → 次の一手
関連語
類義語
- 嬉しい (うれしい) — 「楽しい」と近い感情を表すイ形容詞。「嬉しい」は特定の事件を契機とした瞬間的な喜び、「楽しい」は行為·時間·状況に対する持続的な快感という分岐が一般的とされる。
- 面白い (おもしろい) — 知的興味·ユーモアを喚起される感情を表すイ形容詞。「楽しい」と重なる場面もあるが、「面白い」は対象の内容面·知的刺激に重心が置かれる。
- 愉快 (ゆかい) — 快活で上機嫌な感情を表すナ形容詞。「楽しい」よりやや文章語的·客観記述的で、「愉快な仲間」「愉快な気分」のように用いられる。
- 幸せ (しあわせ) — 持続的な生活充足·満足を表すナ形容詞·名詞。「楽しい」が行為·時間対象なのに対し、「幸せ」は生活全体·人生の長期的充足を指すのが一般的。
- 楽しむ (たのしむ) — 「楽しい」の動詞派生形(五段他動詞)。「を」格目的語を取り、「音楽を楽しむ」「旅を楽しむ」のように能動的な享受を表す。
上位語
- 形容詞 (けいようし) — 品詞の一つ。性質·状態·感情等を表す。「楽しい」はその下位分類であるイ形容詞に該当する。
- イ形容詞 (いけいようし) — 日本語文法の活用型の一つ。語尾が「い」で終わり、活用形6種(基本·過去·否定·中止·仮定·推量)を持つ。「楽しい·嬉しい·美しい」など。
- 感情形容詞 (かんじょうけいようし) — 人間の感情を表す形容詞群の意味分類。原則1人称の自己感情に限定され、第三者表現には「〜そうだ」「〜がる」という間接形式を必要とする。
共起語・連語
- 楽しい時間 (たのしい じかん) — 時間を対象とする代表共起。「楽しい」の持続的快感の典型。日常会話·挨拶で頻出する表現。
- 楽しい思い出 (たのしい おもいで) — 記憶を対象とする代表共起。過去の楽しさを振り返る場面で用いられる抽象共起。
- 楽しく過ごす (たのしく すごす) — 副詞用法「楽しく」が動詞「過ごす」を修飾する連用形+動詞の代表例。時間を経る様子を述べる。
- 楽しみにする (たのしみ に する) — 派生名詞「楽しみ」+「にする」の慣用句。未来の予定·事件に対する期待を表す。「旅行を楽しみにしています」等。
- 楽しそう (たのしそう) — 様態の助動詞「〜そうだ」を付けた第三者化形。他者の様子を述べる時の標準形式で「楽しそうに遊ぶ」等。
- 楽しむ (たのしむ) — 動詞派生形(五段他動詞)。「音楽を楽しむ」「旅を楽しむ」のように、能動的に快感を享受する行為を表す。
文化・背景
楽しいはイ形容詞で6種の活用形を持ちます。『日本語文法事典』(大修館書店)によれば、基本「楽しい」、過去「楽しかった」、否定「楽しくない」、中止「楽しくて」、仮定「楽しければ」、推量「楽しかろう」と変化し、連用形「楽しく」は副詞用法に用いられます。
感情形容詞である楽しいは自己感情限定制約を持ちます。日本語記述文法研究会編『現代日本語文法』(くろしお出版)によれば、原則1人称の感情に限定され、第三者を述べる際は様態「楽しそうだ」や動詞化「楽しがる」が間接形式として標準的とされます。
類義語の使用分岐として、楽しいは持続的な行為·時間を対象とし、「嬉しい」は特定事件を契機とする瞬間的喜び、「面白い」は知的興味、ナ形容詞「愉快」は快活な上機嫌、「幸せ」は生活全体の持続的充足を指すのが一般的です(『広辞苑』『日本国語大辞典』参照)。
派生動詞「楽しむ」は五段他動詞で「を」格を取り能動的享受を表し、名詞「楽しみ」は未来への期待を表す抽象名詞です。楽しいの意味領域は形容詞から動詞·名詞へと品詞横断的に展開します。感覚を対象とする「美しい」とは異なり心情を対象とし、「幸せ」とは時間軸·対象が異なります。
アナグラム (同じ文字の並び替え)
「たのしい」と同じひらがなで作れる言葉:
同じ文字で始まる言葉
同じ「た」で始まる他の言葉:
よくある質問
Q. 「楽しい」と「嬉しい」の違いは?
Q. 「楽しい」の読み方と活用は?
Q. 「楽しそう」「楽しがる」はどう使い分ける?
Q. 「楽しむ」と「楽しみ」はどう違う?
Q. 「楽しい」をしりとりで使う時の注意点は?
参考資料
- 『広辞苑』第七版(岩波書店) — 「楽しい」項の語釈「心が満ち足りて愉快である·物事をすることが面白く快く感じられる」を本ページの第一義記述の主要典拠として採用。類義語「嬉しい」「面白い」「愉快」「幸せ」の立項も参照対象。
- 『日本国語大辞典』第二版(小学館) — 「楽しい」の古典用例と派生語「楽しむ」「楽しみ」の歴史的関係の記述参照。中古·近世用法の変遷の典拠として活用。
- 『日本語文法事典』(大修館書店) — イ形容詞の文法分類と活用形6種(基本·過去·否定·中止·仮定·推量)の標準定義。感情形容詞の意味分類·自己感情限定制約·第三者化「〜そう·〜がる」の概念的基盤。
- 『現代日本語文法』(日本語記述文法研究会 編 / くろしお出版) — 感情形容詞の人称制約(自己感情限定)と第三者表現形式「〜がる·〜そうだ」の体系的記述。本ページの文法制約記述の上位根拠。
- 文部科学省『小学校学習指導要領 国語編』 — 「楽しい」が国語教育における基本形容詞として位置づけられる根拠。日本語学習の基礎語彙としての公的位置づけの参照。